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今夜は、寝台特急「赤い矢」(クラースナヤ・ストレーラ)号に乗りサンクト・ペテルブルクへ向かいます。旧ソビエト連邦時代のままの駅名のレニングラード駅23時55分発です。駅にはレーニンの胸像もあります。
子供の頃持っていた本で、ソビエト随一、最高の寝台特急と書かれていたので、いつかは乗車しようと思っていた念願の列車です。日本で言うと、「あさかぜ」や「銀河」のような伝統の寝台列車です。
1・2等寝台だけで、ロシア号のような3等寝台はありません。古都サンクト・ペテルブルクまで約8時間の旅です。

寝台特急「赤い矢」(クラースナヤ・ストレーラ)号 モスクワ〜サンクト・ペテルブルク
寝台特急「赤い矢」(クラースナヤ・ストレーラ)号専用の寝台車。ロシアの鉄道では代表的な列車には専用客車が使われ、列車名も車体に書かれている。
この区間は新幹線開業前の東海道線を彷彿させる寝台列車街道で、23時台だけで5本の寝台特急がサンクト・ペテルブルクへ出発する。 レーニンの胸像が置かれたモスクワのレニングラード駅。大きな待合室の中央に胸像がある。 駅の周辺には、様々な売店があり、人々の行き来が活発だ。
赤い矢号の行き先表示。上段のCで始まる文字が、サンクト・ペテルブルグ。 1等寝台個室車内。下段のみの向かい合わせの2人部屋。23時55分発というのに、車内はベッドメイキングされていない。 基本的にロシア号と同じ造りの1等寝台車だが、窓には重厚なカーテンがかけられている。
KCは赤い矢号(クラースナヤ・ストレーラ)の頭文字。 ひとつひとつの設備が最高の寝台列車にふさわしい造りだ。 スリッパやヘッドセットなど、アメニティも充実している。
寝具が置かれ、寝台への転換はセルフサービスだ。テーブルには生花が飾られている。 乗車すると、ナイトキャップ・バーの車内販売がある。
廊下にもきれいな絨毯が敷かれている。 洗面所・トイレはロシア号と同じ造りだ。 一晩過ごすと、すでに都市が連なっている。サンクト・ペテルブルグの衛星都市だろう。
ロシア号と違い、寝台料金に朝食代が含まれている。 暖かい料理は数種類からの選択で、自分はイクラのクレープをチョイスした。
ジャムのようなのビンに入ったイクラを暖かいクレープに乗せる。 サンクト・ペテルブルグに到着。ロシア号と同じスタイルの機関車だ。 堂々とした女性乗務員が出入り口に立つ。笑顔のない表情は、旧ソビエトの時代を彷彿させる。
9時前だが、緯度の高い冬のヨーロッパの夜明けは遅く、サンクト・ペテルブルグのモスクワ駅前も薄暗い。
サンクト・ペテルブルグ市内観光
サンクト・ペテルブルクでは車で市内観光したり、久々にエルミタージュ美術館に行き、ラファエロ(ラファエロの聖母子)へやレンブラント・コレクションと再会した。
特急「オーロラ」号 サンクト・ペテルブルク〜モスクワ
乗車するのは、特急「オーロラ」号。列車名は1917年この地でロシア革命の発端となった巡洋艦の名が由来だ。昼間の列車なので、座席車主体だが、1・2等座席車に加えて、特等扱いで1両の定員18名の個室寝台車の昼間利用も連結されている。
サンクト・ペテルブルグのモスクワ駅 特急「オーロラ」号。ロシアでは列車名が車体に大きくペイントされている。
特等個室。定員は2名で、ベッドとして利用できるように、寝具も備えられている。日本では昼行列車での寝台サービスはないが・・・。
通路を挟んで1席+2席の1等車 通路を挟んで2席+2席の2等車 サンクト・ペテルブルグの出発は16時
昼行列車ながら寝具も完備、横になって旅できる。 この列車も列車の料金に食事代が含まれている。ハムやサラミのアペタイザーが配られる。 温かいメイン料理は3種類からの選択。今回はポーク・ソテーをチョイス。
冬のヨーロッパは陽がくれるのが早い。出発すると、すぐに暗くなってしまう。 そして、22時前、モスクワのレニングラード駅に到着だ。 機関車は昨夜と同じ旧型の電気機関車だ。
10.サンクト・ペテルブルクへの列車の旅〜寝台特急「赤い矢」・特急「オーロラ」
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