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 いよいよ、ロシア号最後の朝を迎えました。早朝、キーロフで、昨日知りあったアイスホッケー団の少年と、その引率の父親たちも下車していきました。残すところモスクワまでの停車駅は2つ。今朝夜明け前にモスクワとの時差が更に1時間縮まり、ついに1時間差になりました。日本との時差は5時間です。
 最後の停車駅、ウラデゥミールを出ると、最後の時差調整があります。時計の針を1時間遅らせ、ついに、モスクワ時間になりました。
 ウラジオストックを2月22日、月曜日の現地時間21時52分、モスクワ時間の14時52分に出発し、2月28日、日曜日の17時58分にモスクワに到着です。ウラジオストックから9300キロメートルあまり、148時間の列車の旅も終わりです。
かつてシベリア鉄道で活躍した蒸気機関車が各地に展示されている。厳しい自然の中、よく手入れされている。
紅茶、コーンスープ、ソーセージ、パンの朝食。食堂車の営業時間が遅いので、朝食は自分の部屋で食べる日が続いていた。 サモワールからお湯をもらい、車端の洗面所でシャワー替わりに利用する。 夜明け前にキーロフに停車。
早朝からかなりの乗客の入れ替わりがあったキーロフ。ホッケー少年団も下車していった。 モスクワが近づき、高速(らしき)道路に古典的な乗用車が走る。 どんよりと曇った空の下、雪の平原を最終レグを走りぬく。
高速道路と一般道路が2段構造になった、アーチ橋。 このロシア号の旅で初めて見かけた高層建築のアパート。 モスクワが近づき、下車する乗客のほうが多くなってきた。
相変わらず、雪が車体にまとわり付く。 途中駅で見かけた新型の電気機関車が牽引していた。 モスクワ行の第1列車、ロシア号。定刻どおりの運行に拍手だ。
大きな駅には車両基地があり、新標準色に塗られた旧型客車が停まっていた。 最後の食事は駅で買ったハンバーガーとホットドック。売店では電子レンジで温めてくれた。 駅と駅の間には雪の平原と白樺の木。
最後の停車駅はウラディミール。 時刻表によると、20分の停車となっている。 ようやく新型機関車の姿を撮影。
ところが、最後の駅で機関車交換だ。 最終牽引機は旧型の電気機関車となった。 美しい金色のドームの塔をもったロシア正教寺院が見える。
やがて、148時間・6泊7日の長旅を終えて、夕暮れのモスクワのヤロスラブリ駅に到着する。定刻通りの到着だ。 到着すると、各車両の出入り口には車掌が立ち、乗客を見送る。
YC7型電気機関車に引かれたロシア号。ウラジオストックから通して乗車した客は何人になるだろうか・・・。
8.ロシア号、モスクワ到着 第7日目
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