第6日目の朝、ロシア号がアジア最後の大都市オムスクに到着します。18分の停車時間ですが、外は真っ暗です。とりあえず、車内にいてもやる事がないので、ホームへ降り立ちます。真っ暗のなか、やはり下回りの点検には余念がありません。特に、車軸回りなど、過熱しているところがあれば、そこだけ雪や氷が溶けているはずです。 オムスクを過ぎると、更に時計を1時間戻します。モスクワとはいよいよ2時間差まで縮まりました。日本とは更に遠ざかり4時間差です。 朝8時過ぎ、イシムを出ると、列車は心なしか勾配がきつくなったような線路を、西に向け快調に走り続けています。夜が明けても、相変わらず、白樺、針葉樹、それに真っ白な雪原です。 午後、ロシア号は、ウラル山脈をこえて、地勢学上はアジアからヨーロッパに入ります。長い峠超えに備えて、機関車は昨日マリンスクで交換された車軸C-C配置(動輪が3本+3本)、日本式に言うとEF級の電気機関車の重連が牽引します。 |
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車内探検中にアイスホッケー・チームの中学生に取り囲まれ、つかまってしまった。対外試合に行く途中というが、2泊3日の列車の旅。カップラーメンなど列車の中の食料は持参している。 | ||
こちらは、自分の朝食。パンはロシアで調達したものだが、他は日本から持参の食料だ。 | 車内のモバイル環境。携帯を通してWeb環境も整うが、海外パケ放題の対象外だ。 | 個室内にはモニターがあり、映画などの鑑賞も可能だが、すべてロシア語で理解不可能。 |
長時間停車でも人の乗り降りが少ない場合は、数両おきにドアが開けられる。このドアは閉じられたままだ。 | 乗客の迎えに来た地元の人の犬たち。車内に入りたがっている。 | 停車すると乗務員が床下機器を点検する。 |
駅によっては、駅舎と売店が併設されている。 | 停車する駅では人々の乗り降りが必ずある。 | 車内には乗務員の氏名が掲示されている。社会主義時代にはありえないサービスだ。 |
昼食は食堂車へ。不足しがちな生野菜をいただく。 | 芸術的薄さにカットされたサーモンのソテー。味はまあまあ。 | 3等寝台車の様子。上段には荷物が置かれている。中段の空間が狭そうだが・・・。 |
3等寝台車の長手方向部分。下段は日中、座席に変換される。 | こちらは、反対側の3段寝台向かい合わせの6人区画。下段は固定された座席・寝台兼用。 | ホッケーのスティックを出していろいろ説明してくれるが、理解不能。しかし、ウオトカなどで歓迎の酒宴が・・・。 |
比較的大きい駅に到着するが、読み方がわからない。(笑) | 重連の電気機関車が牽引するロシア号。 | 重連総括制御されているようで、2両目は無人。 |
YC2型の機関車。直流区間の標準的な電気機関車だ。 | 第1列車ロシア号に続き、同じウラジオストック発モスクワ行の第917列車が続行している。臨時列車だろうか・・・。 | 区間列車が多数運行されているが、ロシア号の乗り降りも多い。 |
途中駅で見かけた読み方不明の列車用専用客車。 | YC2型機関車重連や近郊列車用電車が停車している。 | 夕食はスモークチキンとポテト付のハンバーグ、それにリンゴを購入。 |