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 いよいよシベリア横断鉄道「ロシア号」の旅の始まりです。ウラジオストック発モスクワ行の「ロシア号」は西行きが第1列車となります。ロシアの鉄道は、一般的に時刻の表示がモスクワ時間で表されるので、このロシア号も、手元の寝台券には14時52分発と表記されていますが、当地ウラジオストック駅では、現知時刻の21時52分発と表示されています。
 暗いウラジオストック駅の3番線に赤・青・白のナショナルカラーを身に纏ったロシア号が乗客を待っています。自分の車両は7号車。2人用個室をシングルユースする1等寝台車です。真っ暗なので、列車の外側からの探検は明日以降にお預けして、まずは自分のコンパートメントに落ち着きました。
シベリア横断列車 ロシア号モスクワ行 ウラジオストック 2月22日21時52分発
ロシア号には、トップナンバーの第1列車の名が付けられている。隔日運転のモスクワ行。
ロシア号の1等寝台個室。通常は2人利用だが、この部屋を1週間シングルユースする。

車端にはサモワール(湯沸かし器)があり、乗客は自由にお湯が使える。このお湯で紅茶やコーヒーを飲んだり、ラーメンを作ったり・・・。

車内には、ロシア号の時刻表が掲示されている。ロシアの鉄道は旧ソビエト時代から一環して、すべての時刻がモスクワ時間で標記されている。極東ではかなりの時差となり、わかりづらい事、しきり。
1週間の旅に備えて、日本から持ち込んだ食料。 いつも清潔に保たれている洗面所。
こちらは現地のスーパで購入したミネラルウォーターやワインなど。赤ちゃんの絵があるのは、炭酸なしのミネラルウォーター。 ロシア号の行先表示板。往復とも同じものを使うのか、上が目的地のモスクワ。下が始発駅のウラジオストックだ。 トイレも、日に数回の清掃で、気持ちよく利用できる。車端に2つトイレがあるが、乗客の数が少なく、やがて1つは乗務員専用になり、閉鎖された。
 一夜明けて、第2日目、列車は時刻通り走っています。快晴のシベリアの空の下、車窓には美しい風景が展開されます。食堂車の営業時間は午前9時から午後10時まで。仕方なく9時まで待って、遅い朝食をとりに行きました。
 午前中の最大イベントは、ハバロフスク停車。この30分停車の間に、昨日果たせなかった機関車との対面や、編成調べを行います。
 昼食は食堂車へ。暖かい自分の車室内で貯蔵できない生野菜をたべるため、まずサラダです。そして、ロシアと言えばボルシチ。これにフルーツ・ジュースで約3000円。話には聞いていましたが、高額な料金です。
 夕食は日本から持参した食料ですませました。車端には湯沸かし器があり、いつでもお湯が使えます。これで、紅茶を飲んだり、ラーメンを作ったり、重宝します。
 この日は好天に恵まれ、シベリアの大地に沈む、真っ赤な太陽を見ることができました。
ロシア号 2月23日 10時14分 ハバロフスク着
一夜明け、シベリアの内陸部へ・・・。 テーブルにはティーカップが置かれている。その他は自分が持ち込んだ飲み物類 乗車したときは2人分のベッドメーキングが整っていたが、1人で使用するので、片側を座席に転換。
ロシア号の旅2日目の朝、朝食は食堂車へ。 目玉焼きとパン、紅茶で1200円程。話には聞いていたが高額で、客は自分一人だ。
紅茶のおいしさは格別。コーヒーと見間違うほどのストロング。 食堂車からの帰り道、貫通路には外から雪が舞い込んでいた。 ロシア号に限らず、この国の長距離列車には各車両に2名の乗務員が配置され、12時間交代で勤務に就く。彼女は7号車・1等寝台車の乗務員。編成中で一番若く、かわいい。ロシア号往復半月の乗務をこなす。
やがて、極東シベリア最大の都市、ハバロフスクに到着。

ロシアでは列車の時刻は全てモスクワ時間で表示されるので、7時間の時差があるこの辺りでは、戸惑う。ハバロフスクは現地時刻10:14着だが、表示はモスクワ時間の3:14で、30分停だ。

ここで初めてロシア号の機関車と対面。 シベリア鉄道の主流は貨物列車。長大な編成で、頻繁に走る。 3車体のマンモス機関車。B-B+B-B+B-B配置で、日本式に言うとこのEL(電気機関車)は文字通りELだ。
新型機関車が留置されている。この形式の車両が東シベリアで走行している姿はついに見られなかった。 РОССИЯ・・・これでロシアと発音。ロシア号には専用塗装の車両が使われている。 大都市近郊には、家も多く見られ、極寒の地で人々はたくましく暮らしている。
小さい駅に停車。駅舎はホームより高いところに・・・。 食堂車での昼食。チーズのかかったサラダをいただく。 メインにはボルシチ。ロシアに来たらこれでしょう。
数時間走ると、台車には氷がまとわり付く。長時間停車の駅では、必ず叩き落とされる。

車窓は吹雪。ようやく冬らしい天候だ。しかし、時々、日差しが差し込む。

そろそろ陽が傾きはじめ・・・。
広大なシベリアの台地に真っ赤な太陽が沈んでいく。
3.ロシア号乗車〜第1・2日目
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