ロシア号の旅、第4日目。時間的にはほぼ半分ですが、距離的には3分の1程度を過ぎたあたり。つまり、今までは平坦な場所が少なく表定速度が低かったのですが、これからは速度が上がるということを意味します。これからの3泊4日で、全行程の3分の2近くを走りきる事になります。 そして、今日は東シベリアの重要都市を二つ、通ります。 一つ目はウラン・ウデ。ここは北京からモンゴル経由でシベリア鉄道に接続する都市です。北京からウラン・バートルを経てモスクワに行く車両は、ここでシベリア鉄道の列車に連結されます。 そして、もう一つはイルクーツク。バイカル湖に面した東シベリアの大都市です。イルクーツク到着の3時間ほど前から列車はバイカル湖に沿って走ります。とはいっても、全面氷結の湖は一面雪野原。途中の停車駅ではバイカル湖の名産オームリの薫製が売られいて、一匹買いました。ニジマスに似た小型の魚で、なかなか美味しいです。 やがてイルクーツクに到着です。ここでロシア号は30分停車です。気温は湖沿いということか、やや高くなって、それでもマイナス20度です。 |
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雪の平原が左手に広がる。夏にはバイカル湖の湖面となるが、2月の厳冬期は湖は凍りつき、その上に雪が降り積もる | ||
ロシア号第4日目、沿線の主要都市ウラン・ウデに到着する。ここはモンゴルへと向かうル-トの分岐点で、北京とモスクワを結ぶ直通客車がシベリア鉄道に併結される沿線の重要駅だ。 | ロシアの幹線鉄道の軌間は1520mm(一部には1524mmと記載されているが公式には1520mmを採用している。) | |
貨物用の主流となっている電気機関車。3車体のように見えるが、片運転台のED型の3重連だ。重量級の列車を牽引し、頻繁に走っている。 | 前に紹介した若いかわいい車掌とペアのおばさん車掌さん。でも、2・3等の車掌と比べると、かなりの美人 | |
ウラン・ウデ出発後、昼食に食堂車へ行ったが、またしても客は自分だけ。この食堂車は乗務員専用の感。初めに不足しがちな生野菜のサラダを。 | メインはチキンのフィレを注文。昨日のビ-フよりマシであった。 | ロシア号第4日目の午後、ウラン・ウデを出発してしばらくすると右手に雪の平原が広がりはじめる。 |
凍り付いた水の上に積もった雪。ロシア号の旅、前半のハイライト、バイカル湖だ。ロシア号は約2時間に渡り湖畔を走る。 | 大きな街の駅には、近郊電車の姿も・・・ | ロシア号では各車両に2人の車掌が乗務しているが、どこへ行っても鉄道に従事している職員が多いのが特徴だ。 |
途中の停車駅では、名産のマスに似た魚、オ-ムリの燻製を売っている。温かい出来たての燻製がロシア号のデッキに並び、つい手が出てしまう。 | 今日のランチはこの魚の温燻製に決定。 | |
バイカル湖から離れると、お馴染み、白樺の林が続く。 | やがて、夕暮れ間近の中部シベリア最大の街、イルクーツクに到着、30分停車。 | イルクーツクでは、我が7号車には2人の乗客が加わった。 |
こちらは、都市間連絡の昼行特急列車。車内は一応リクライニングシートだ。 | ロシア号の牽引機は交換され、日本式に言うとEF型の交流機。 |
3重連牽引のカモレがロシア号を追い抜く。シベリア鉄道の主力は旅客列車ではなく、貨物列車だ。 |
欧米の伝統にならい、プラットホームは低く、まさに列車に乗り込むという表現がぴったり。 | イルクーツク出発時に工場地帯が見える。人々の生活の営みが感じられる街だ。 | シベリアの大地に夕日が沈み、ロシア号4日目の夜が訪れる。 |